エグゼクティブチェアマンのメッセージ
エグゼクティブチェアマンのメッセージ
株主の皆様へ、
取締役会を代表致しまして、2022年度12月期のユニ・アジアグループリミテッドとその子会社(以下、「グループ」又は「ユニ・アジア」)の事業報告をさせて頂きます。
2022年度
2022年度はユニ・アジアにとって設立25周年の記念すべき年でありました。グループにとっての新たな成長ストーリーとなる「次なる章」に向けて、その初年度の扉を無事に開くことができたことを喜ばしく思います。2022年度、ユニ・アジアは設立以来の最高益となる27.9百万米ドルの当期利益を計上することができました。好調な海運市況に支えられた船舶からの用船料と、運用資産から得られる経常的な手数料収入により営業キャッシュフローは高い水準で推移し、この結果、レバレッジの解消が進み強固なバランスシートを構築できたことを株主の皆様にお示しすることができました。2022年度の好調な業績を受け、一株当り0.03シンガポールドルの期末配当と一株当たり0.05シンガポールドルの特別配当、合計で一株当り0.08シンガポールドルの配当を2023年5月31日に実施すべく、年次株主総会にご提案させて頂くことを取締役会で決議致しました。2021年9月に実施した一株当り0.065シンガポールドルの中間配当と合わせると、2022年度の通期配当合計は一株当たり0.145シンガポールドルとなります。
2021年度から始まった好調な海運市況は2022年度も継続し、グループのハンディサイズばら積船事業は引き続き追い風の恩恵を受けました。日本の不動産事業は2022年度もディールフローに恵まれ、堅調に推移しました。香港の不動産事業は、長引くコロナウイルス感染拡大の影響により2022年度は低調でしたが、中国との国境再開によりマーケットの回復が期待される状況となって参りました。また、財務状況の強化がグループの収益性を下支えして参りました。これらの結果、株主の皆様には、2012年度以降11期連続、かつグループ史上最高の配当をご提案させて頂くことができました
持続可能で堅実な航海へ
さて2023年度はインフレ、ロシアによるウクライナ侵攻、海運市況の低迷という暗雲に覆われたスタートとなりました。しかし、これまでも幾多の困難を乗り越えてきたグループの経験とチームワークにより、こうした経済的な混乱にも打ち克ってゆけるものと確信しております。
グループはこれまで経験豊富な経営幹部のリーダーシップの下で航海を続けて参りましたが、時代の流れともに、より若い世代をマネジメントチームに迎え入れ、育成してゆくことが急務となって参りました。性別、人種、年齢を問わず、より多様な人材から新しいアイデアを受け入れ、グループのリフレッシュを図ってゆく所存です。これこそが、株主の皆様に引き続きご投資頂ける、そうした持続可能なグループであり続けるための戦略的な取り組みと信じております。
また、グループの事業の成果をよりよく伝えるための取組みにも着手致します。グループは幅広い年齢層の投資家へのアプローチを展開したいと考えております。そのためには、従来のメディア・チャネルに加え、ソーシャルメディアやそれらのツールを含む新しいチャネルを通じて投資家のコミュニティに積極的に働きかける必要があります。グループは、より多くの方々にIR活動を展開することで、ブランドの認知度を高め、新しい投資家層を惹きつけるだけでなく、株主価値を向上するための貴重なフィードバックが得られると考えております。
最後に
グループは過去二年間にわたり、最高益を更新することができました。この場をお借りして、グループの取締役、経営陣そして全従業員の忍耐強く献身的な努力とコミットメントに感謝申し上げるとともに、お取引先、ビジネスパートナー、金融機関、株主の皆様からの変わらぬご支援に感謝申し上げます。今後もより強く、より収益性の高いユニ・アジアを構築するために、皆様と共に航海していく所存です。引続き、皆様のご理解とご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
ユニ・アジアグループリミテッド
2023年3月16日